会長挨拶

日本NP学会第4回学術集会

大会長 渡邊 隆夫

(東北文化学園大学 看護学科、健康社会システム研究科
健康福祉専攻 ナースプラクテイショナー養成分野 教授)

この度、日本NP学会第4回学術集会を開催することになりました。東北文化学園大学 看護学科、大学院、大学院修了生および特定行為研修協力施設と指導者一同にとりましては大変光栄なことであり厚く御礼申し上げます。本大学院でのナースプラクテイショナー養成を目指した教育は東日本大震災の年に始まり、はや8期生を迎えるまでに来ておりますが、地域医師団の絶大なご協力を得ながら、震災を経て益々窮迫する地域医療体制をチーム医療の要として活躍し支えていける人材の育成を目指してまいりました。その経験をもとに、急速な高齢化、医療労働問題の顕在化、診療看護師活躍の必要性に鑑みテーマを設定いたしました。

本集会は11月23日、24日の開催といたしました。

テーマは:「地域医療のパラダイム・シフト:診療看護師(NP)の更なる前進へ」といたしました。2025年問題とはいいながら、超高齢化や医療資源の枯渇は地域によっては限界集落の様な状況に陥って久しいものがあり、まさに待ったなしで地域医療のパラダイム・シフトが求められており、診療看護師の活躍なしには解決不能と考えられます。また、医療における過重労働の問題が顕在化し、医療におけるタスクシフティングの必要性が議論されており、診療看護師にとってまさに正念場ともいえる時期を迎えております。シンポジウム、パネルディスカッションや教育講演ではできるだけテーマに沿った構成で企画いたしました。

1日目のシンポジウムでは「地域医療のパラダイムシフト」~医師と考えるNPのさらなる前進:特定行為の先にあるものは?~と題してNPと医師の協働による地域医療貢献のあり方について活発な議論を展開していただきます。夕方には日本看護協会から「ナース・プラクティショナー(仮称)制度創設に向けた日本看護協会の取組み」について情報提供をいただけることとなりました。 ポスター展示は2日間にわたって展示していただけます。また、学会と並行して日本NP学会北海道・東北ブロック東北NP研究会主催によるハンズオンセミナーを中心とした研修会を同じ建物内で開催し、ポスター展示を行いながら研修を受けることが出来るように工夫いたしました。

2日目午前中は理事長講演で開始し、教育講演を2題、「呼吸器感染症治療のパラダイムシフト」(渡辺彰先生)、「活動の成果を研究へ~アウトカム研究のABC~」(塚本容子先生)および日本NP学会ブロック活動に現状についての会長要望演題によるセッションも設けました。Luncheon SeminarもNPにとり関心の深い分野でのご講演をお願いできたように思います。なおLuncheon Seminarの一つは北海道地震災害に寄せるためのチャリテイセミナーとさせていただきます。午後はパネルディスカッション「災害医療をどう支えるか」を企画し、多くの皆様に急遽ではありましたがパネリストをお願いいたしました。NPの多彩な活躍が期待される分野でもありますので是非活発なご議論をお願いしたいと思います。 一般口演発表につきましては、広い教室で、是非多くの方に訴え活発な討論を楽しんでいただきたいと願っております。

診療看護師の数はまだまだ少なく、認知度の低さや職制の壁で苦闘しておられる方も多いと思います。したがいまして、パラダイム・シフトの実現に向けて、会員の皆様が多くの成功体験を持ち寄るとともに、直面しておられる困難や壁と感じておられる問題点を積極的にご発表いただきたく存じます。それら課題を共有し克服に向けての議論を深めていただきたいと考えております。 ポスターも前述のように2日間にわたって展示できますので、ポスターセッションでのご発表においても活発なご議論をいただけるのではないかと期待しております。

会員の皆様には研修会への参加を含め、できるだけ23日からの参加と活発なご発表・討論をお願いします。スタッフ一同楽しみにお待ちしております。